ユルユルいきましょう

ユルユルと断酒してます♪

TED動画:あなたが依存症について知っていると思っている全ての事は間違いである

こんにちは。

雨が続きますねえ。

最近は飲酒欲求が来たり、昨日は飲酒夢をまた見たりと、お天気同様、多少荒れ気味ですな。 飲酒夢の内容はというと、気が緩んで「飲んでも大丈夫なんじゃね??」なんて飲んだらやっぱり以前のような酷い飲み方にあっという間に戻っちゃいましてね。なんか先輩みたいなお爺さんに…

「あさましい夢を見るな!!」

と一喝されてしまいました。「お前はアル中なんだ、まともに飲めるようになるなんて夢にも思うな、あさましい」というわけです。

「いやいや、夢なんっすけど…」

みたいなね。なんとも楽しい夢でございましたとさw

さてさて。

そんなわけで、ちょっと内省的な日々が続き、断片的に色々なことを考えてました。例えば、

・怒りを覚えた時に断酒継続の危機に陥りそうだ。

・前向きに人生を生きていこう。

・一生飲めないのはちょっと虚しいよな=それを埋める充実感が必要となるのであろう。

・自助会は絶対に必要で他に断酒継続の道はない、とか言う人もいるが、本当にそうなのだろうか?? 

・なんでアル中なんかになったのであろうか??

みたいな事ですかね。一つ一つはなんの繋がりもないけど、なぜか前からよく考えてきたトピックなんですよね。よくこれをテーマに記事を書こうとして、まとまらずに諦めたりしてきたわけですが…

この動画を観て、なんとなく上記に上げた疑問はある程度は解け、一つの線で繋がったような気がしました。

ご存じの方もいるかも知れませんが、TEDというトーク番組でやっていたJohann Hariさんの”Everything You Think You Know About Addiction Is Wrong"というお話しです。一応訳しておくと、「あなたが依存症について知っていると思っている全ての事は間違いである」って題名です。 


Everything You Think You Know About Addiction Is ...

お話自体は薬物依存の話なんですが、お酒に置き換えてもなんの違和感もなく観れてしまいます。

(以下が話の内容と、その話からアディニャムが感じた事です。二つが混じってしまってすみません)

コカインの溶かした水とただの水の入ったボトルをラットの檻に入れると、ラットはドラッグ入りの水を飲み続けて中毒で死んでしまう。

この実験を見てある博士が疑問に思ったんだそうです。

「檻の中にはボトルが二つあるだけじゃないか!」

で、檻の中に運動器具を置き、他のラットを住まわせ、住環境を充実させたとたんラットはドラッグ入りの水を飲まなくなる。ラットのいた環境が退屈で刺激もないものだったので、薬入りの水に手を出していたのではないかということになったのです。

ベトナム戦争でその実験と同じような環境が再現されました。戦争中にドラッグをやっていた兵士達が終戦と共に本土に帰還しましたが、95%の兵士はスッパリと薬を止めれて後遺症もなかったとか。戦争という環境ではドラッグを常用していた人々が、社会に戻ったとたんドラッグを必要としなくなったということらしいっす。

つまるところ、依存症の原因は薬物そのものにあるのではなく、むしろラットの入っていた檻、「耐えがたい環境」にあるのではないか、とJohann Hariさんは語ります

人は周りの人間と繋がったり、必要とされたり、仕事に励んだり、そんな未来への希望や関係性の中で生きようとする生物です。人と繋がりを作れず孤独であったり、耐えがたく辛かったり、幸せでなく満たされていなかったり、そう言う環境にあると、その隙間を埋めるように他の何か(薬物、酒、セックス、ギャンブル、スマホ、ネットなんかですね)と人は繋がろうとする。

我々はそういう環境の中で酒と繋がり、やがてそれが恒常化し依存症に至った。そしてそんな環境が続く限り、依存する対象から脱却するのは難しいというわけです。

つまり、飲みたくなっちゃう環境があり、そこに酒が入り込んでくるという構図ですね。だから依存症から脱却し断酒を続けるならば、幸せにならなければならない。人と繋がり、未来に希望を見いだせる、そんな環境を我々は必要とするということなのです。

その意味では自助会は非常に有用なんだろうと思いました。依存症に陥った人間はしばしば人と関係を築いたり、人生に生きる意義を見いだすことが困難になっているので、自助会でその力を培い社会に戻るという構図は非常にしっくりきます。だから断酒開始当初に自助会に通うのは非常に大切な事とされているのでしょう。

一方で酒を止めて人生が充実し、社会と繋がり未来に希望を持てる生活を取り戻した(あるいはすでにそういう生活を送っていた)人間には自助会参加は「絶対」ではないでしょう。別に自助会が役に立たないとか不必要だとか言っているわけではなく、中には必要のない人間もいるし、途中から必要なくなる人もいるであろう、ということです。

酒という害悪を断つというわけではなく、自分の人生に生きる意義を与え人と関わり合うことで人生を豊かにして依存症と付き合っていくというのは、なんとなく自分には合っている考え方だなあ〜と思いました。

このトークの締めくくりの言葉は、

「依存の反語は素面ではなく、依存の反対の言葉は…」

ああ〜最後の言葉が超よかったんだよなあ〜。

なんだと思いますか?

気になる方は是非ご覧になって下さい〜。他にも社会の在り方だとか、色々なことが語られています。示唆に富み、刺激的で、長さも短く十分ちょいとそんなに長いものではありませんから♪

それでは皆様、明日も雨ですけど素晴らしい一日をお過ごし下さい!

 

>中高年さん 

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